転職支援

転職エージェントとの面談で聞かれることは?事前準備と回答例を解説

転職エージェントに登録すると、求人紹介の前に担当者との面談が行われることがあります。

「面接のように評価されるの?」「転職理由をどこまで話せばいい?」「まだ希望条件が決まっていなくても大丈夫?」と不安を感じる人もいるでしょう。

転職エージェントとの面談は、企業の採用面接とは目的が異なります。担当者がこれまでの経験や転職理由、希望条件を把握し、紹介する求人やサポート方針を検討するための場です。

この記事では、転職エージェントとの面談で聞かれること、回答するときのポイント、面談前に準備しておきたい内容を例文付きで解説します。

転職エージェントと面談する目的

転職エージェントとの面談は、求人を一方的に紹介してもらうだけの場ではありません。担当者と求職者が情報を共有し、転職活動の方向性を整理するために行われます。

主な目的は次のとおりです。

  • これまでの職歴や経験を確認する
  • 転職を考えた理由を整理する
  • 希望する職種や働き方を確認する
  • 紹介できる求人を検討する
  • 転職活動の進め方を相談する
  • 応募書類や面接対策など、必要な支援を確認する

企業の採用面接ではないため、質問に完璧に答える必要はありません。希望が固まっていない場合は、「まだ迷っている」と伝え、その理由から一緒に整理してもらう方法もあります。

面談で大切なこと

よく見せることより、現在の状況や希望を正確に伝えることが大切です。情報が正確であるほど、条件に合わない求人を紹介される可能性を減らせます。

転職エージェントとの面談で聞かれること

1.これまでの職歴と仕事内容

勤務した会社、在籍期間、雇用形態、担当業務などを確認されます。職務経歴書を提出している場合でも、仕事の内容や役割について詳しく質問されることがあります。

単に業務名を答えるのではなく、「誰を対象に、何を、どのように担当したか」を説明すると伝わりやすくなります。

回答例

法人向けの営業を4年間担当しています。主に中小企業の既存顧客約50社を担当し、契約更新の案内や追加サービスの提案、導入後の問い合わせ対応を行ってきました。

2.転職を考えた理由

転職理由は、求人を選ぶうえで重要な情報です。現在の職場に対する不満だけでなく、転職によって何を変えたいのかまで伝えましょう。

人間関係や待遇への不満が理由の場合も、事実を隠す必要はありません。ただし、感情的な表現や一方的な批判だけにならないよう注意します。

回答例

現職では既存顧客の対応を中心に経験してきましたが、今後は新規提案や企画にも関わり、提案力をさらに高めたいと考えています。現在の部署では担当範囲を広げる機会が限られているため、転職を検討しています。

3.転職で実現したいこと

次の職場で担当したい仕事、身につけたいスキル、改善したい働き方などを聞かれることがあります。

明確な目標が決まっていない場合は、「どのような仕事なら経験を生かせるか知りたい」「複数の選択肢を比較したい」と伝えても問題ありません。

4.希望する職種や業界

希望する職種や業界と、その理由を確認されます。未経験の仕事を希望する場合は、興味を持った理由に加えて、生かせる経験や現在取り組んでいる学習について説明できるとよいでしょう。

未経験職種を希望する場合の回答例

営業事務として売上データの集計や資料作成を担当する中で、データを使った業務改善に興味を持ちました。これまでのExcelスキルと現場経験を生かし、今後は業務改善に関われる仕事を希望しています。

5.希望年収

現在の年収と、転職後に希望する年収を聞かれる場合があります。希望年収だけでなく、「最低限必要な年収」と「条件によって相談できる範囲」を分けて考えておくと、求人を選びやすくなります。

年収だけを伝えるのではなく、経験や担当業務、求人の相場を踏まえて相談しましょう。手当や賞与を含めるかなど、年収の計算条件も確認しておくと安心です。

6.希望する勤務地や働き方

勤務地、通勤時間、転勤の可否、在宅勤務、勤務時間、休日などの希望を確認されます。

すべてを必須条件にすると求人が限られる可能性があるため、「絶対に譲れない条件」と「できれば希望する条件」を分けて伝えましょう。

7.転職を希望する時期

「すぐに転職したい」「半年以内を考えている」「まだ時期は決めていない」など、現時点の希望を伝えます。

在職中の場合は、退職の申し出に必要な期間や業務の引き継ぎも考慮しましょう。転職時期が未定なら、無理に具体的な日付を決める必要はありません。

8.現在の応募状況

ほかの転職エージェントや転職サイトの利用状況、応募中の企業、面接予定などを聞かれることがあります。

応募状況を共有すると、選考スケジュールを調整しやすくなります。同じ企業へ重複して応募することを防ぐためにも、応募済みの企業は正確に伝えましょう。

9.保有資格やスキル

業務に関係する資格、使用できるソフト、語学力、マネジメント経験などを確認されます。

パソコンスキルは「使えます」だけでなく、「Excelで表作成や基本的な関数を使用できる」のように、具体的な操作まで伝えると担当者が判断しやすくなります。

10.転職活動で不安に感じていること

応募書類、面接、キャリアの方向性など、転職活動で困っていることを聞かれる場合があります。

不安を伝えることで、職務経歴書の添削や模擬面接など、必要なサポートを提案してもらえる可能性があります。

面談前に準備しておきたいこと

面談ですべてをその場で考えようとすると、希望や経験をうまく説明できない場合があります。次の項目を簡単にメモしておきましょう。

  • 勤務した会社と在籍期間
  • 担当した業務と役割
  • 仕事で工夫したことや実績
  • 転職を考えた理由
  • 希望する職種や業界
  • 希望年収と最低限必要な年収
  • 希望する勤務地や働き方
  • 転職を希望する時期
  • 担当者へ相談したいこと

履歴書や職務経歴書を作成済みなら、面談前に提出しておくと経歴を説明しやすくなります。未完成の場合は、準備できている範囲で問題ないか担当者へ確認しましょう。

希望条件には優先順位をつける

給与、仕事内容、勤務地、休日など、すべての条件を満たす求人が見つかるとは限りません。

面談前に、希望条件を次の3段階に分けておくと便利です。

優先度 考え方
必須 満たさない場合は応募できない 通勤可能な勤務地
希望 できれば満たしたい 一定回数の在宅勤務
相談可能 ほかの条件によって調整できる 入社時期や希望年収

面談で担当者へ聞いておきたいこと

面談は、担当者から質問を受けるだけの場ではありません。自分から質問し、サービスの内容や今後の進め方を確認しましょう。

  • 自分の経験では、どのような求人が候補になるか
  • 希望する業界や職種の求人を扱っているか
  • 現在の経験で不足している点はあるか
  • 応募書類の添削を受けられるか
  • 面接対策を受けられるか
  • 求人紹介や連絡の頻度はどの程度か
  • 紹介された求人を断る場合はどうすればよいか
  • 担当者を変更したい場合の窓口はあるか

紹介された求人については、仕事内容だけでなく、募集の背景、求められる経験、選考で重視される点なども確認すると、応募するか判断しやすくなります。

面談の服装・時間・持ち物

服装

転職エージェントとの面談では、必ずしもスーツが必要とは限りません。指定がなければ、清潔感のある服装を選びましょう。

ただし、サービスによって案内が異なるため、予約確認メールや公式サイトの説明を確認してください。

面談時間

面談時間はサービスや相談内容によって異なります。予約時の案内を確認し、終了後の予定には余裕を持たせておくと安心です。

用意しておくもの

  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • 求人や希望条件に関するメモ
  • 担当者へ質問したいこと
  • 筆記用具

オンライン面談の場合は、通信環境、カメラ、マイクを事前に確認します。周囲の音が入りにくく、落ち着いて話せる場所を選びましょう。

面談で避けたいこと

経歴や年収について事実と異なる内容を伝える

経歴、スキル、現在の年収などを実際よりよく見せると、求人とのミスマッチや選考上の問題につながる可能性があります。説明しにくい事情がある場合も、事実に沿って担当者へ相談しましょう。

希望条件を曖昧なまま任せきりにする

希望が決まっていなくても相談できますが、「何でもよい」と伝えるだけでは、紹介される求人の方向性が定まりません。

「残業時間を改善したい」「顧客対応の経験を生かしたい」など、現時点で分かっている希望を伝えましょう。

紹介された求人へ無理に応募する

求人を紹介されても、必ず応募する必要はありません。希望と異なる場合は、その理由を具体的に伝えます。

断る理由を共有すると、担当者が希望を理解し、次回以降の求人紹介に反映しやすくなります。

よくある質問

まだ転職するか決めていなくても面談できますか?

転職時期が未定の段階で相談できるサービスもあります。「現在の職場に残るか迷っている」「求人を見てから判断したい」など、現在の状況を伝えましょう。

面談を受けたら求人に応募しなければなりませんか?

面談や求人紹介を受けても、応募を強制されるものではありません。求人の内容を確認し、自分の希望と合わなければ断ることができます。

転職理由は正直に話してもよいですか?

求人とのミスマッチを防ぐためにも、事実に沿って伝えることが大切です。ただし、不満だけで終わらず、転職によって何を改善したいのかも説明しましょう。

担当者と合わない場合はどうすればよいですか?

連絡方法や求人の方向性について希望を伝えても改善されない場合は、担当者の変更を相談するか、別の転職エージェントを利用する方法があります。

まとめ

転職エージェントとの面談では、職歴、転職理由、希望する仕事、年収、勤務地、転職時期、現在の応募状況などを聞かれることがあります。

採用面接のように完璧な回答を準備する必要はありませんが、職歴や希望条件を簡単に整理しておくと、より具体的な相談ができます。

希望が決まっていない場合は、無理に結論を作らず、「何に迷っているか」を伝えましょう。担当者から提案を受けたうえで、自分に合う転職活動の進め方を考えることが大切です。

  • この記事を書いた人

なまけろ

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